みんなの講座



今回が、みんなの算数講座トータル69講目です。
われながらだいぶ長く続けてきたものです。
これからも100講座、いやもっともっと上を目指してがんばりますから、
視聴者のみなさん、ん?音声はないから「視聴」は違うなあ。
なんだろ、閲覧者のみなさん? ダメだ、この言葉は堅すぎる。。。
まあいいや、ファンのみなさん、これからも応援よろしくお願いしますね!


今回は、列車や電車が主人公の通過算です。
さっき目次のコーナーへ行って68講座のラインナップを見渡してきたんだけど、
意外なことに、今まで1回も書いてなかったですね、通過算は。
ボクの算数講座は、対象学年とか順番とか関係なくて、
続けて読んでいただきながら、いろいろな角度から算数アタマを
養ってもらうことを狙いにしているつもりなんですが、
そうやってると、つい忘れてる内容もあるみたいですね(ちょっぴり反省)。


列車や電車が、電柱や人の前を通過したり、
駅のホームやトンネルや鉄橋を通過する速さの問題を
算数の文章題では通過算と呼んでいます。そのまんま東のネーミングです。

「通過算では、電柱や人の長さは考えない」とか、
「ホームやトンネルや鉄橋を通過するときは、
それらの長さに列車自身の長さを加えたものが走行距離である」
とか、
通過算にはいくつかの常識があります。
その辺の基礎については、参考書や塾のテキストを読んでもらうとして、
今回の講座では、すれ違い追い越しをていねいに解説したいと思います。

じゃ、まずすれ違いから。


反対方向から来る2両の列車があって、
上の図のS地点ですれ違いが開始されました。
2両の列車の先頭部分が一致していることを確認してください。
すれ違いが終わるのは、それぞれの列車がG地点まで進んだときです。
2両の列車の最後尾が一致していることを確認してください。

さて、青い矢印で示した部分が、青い列車の進んだ距離です。
同じように赤い矢印で示した部分が赤い列車の進んだ距離です。
青、赤両方の矢印をたすとどうなりますか?
そうそう、青、赤両方の矢印をたすと、2両の列車の進んだ距離の和に
なるわけですね。

2両の列車の進んだ距離の和=2両の列車の長さの和

このように、2両の列車のすれ違いでは、
すれ違いが始まってから終わるまでに、2両の列車の進んだ距離の合計は、
2両の列車の長さの和に一致します。

また、2両の列車が向き合って進んでいることから、
単位時間(たとえば1秒)あたり、速さ(たとえば秒速)の和の分だけ
2両の列車は近づくことになり、そのことから次のような有名公式が作れます。

すれ違いにかかる時間
=2両の列車の長さの和÷2両の列車の速さの和

和÷和 ワワルワです。


じゃ、次に追い越し


同じ向きに走る2両の列車があって、上の図のS地点で追い越しが開始されました。
青い列車の先頭部分が、赤い列車の最後尾に一致していることを確認してください。
追い越しが終わるのは、それぞれの列車がG地点まで進んだときです。
青い列車の最後尾が、赤い列車の先頭部分に一致していることを確認してください。

すれ違いの説明と同じように、青い矢印で示した部分が青い列車の進んだ距離、
赤い矢印で示した部分が赤い列車の進んだ距離です。
青い矢印から赤い矢印を引くとどうなりますか?
さっきと似てますね。青い矢印から赤い矢印を引くと、
2両の列車の進んだ距離の差になり、同時に次の発見ができるはずです。

2両の列車の進んだ距離の差=2両の列車の長さの和

このように、速い列車が遅い列車を追い越す場合、
追い越しが始まってから終わるまでに、2両の列車の進んだ距離の違い(差)は、
2両の列車の長さの和に一致します。

そして、2両の列車が同じ方向に進んでいることから、
単位時間(たとえば1秒)あたりに、速さ(たとえば秒速)の差の分だけ
速い列車が遅い列車に追いつくことになり、
そのことから、この講座2つめの公式を知ることができます。

追い越しにかかる時間
=2両の列車の長さの和÷2両の列車の速さの差

和÷差 ワワルサです。


どうですか?みなさん。

ワワルワ、ワワルサというとても便利な公式が2つできましたが、
ボクはここで大事なことを言っておきます。
公式というのはなぜそうなるのか?という理由を知っておかないと、
ただ暗記するだけではあまり勉強にならないのです。
もちろん問題を解くときには便利ですから、受験生は仕方ないけど、
受験生じゃない人は、この講座に書いたような公式の理由を
しっかり理解するようにしてほしいと思います。

公式を意味もわからず使う人は必ずいつか落ちぶれます。
一生懸命公式の意味を考える人はこれからどんどん伸びていきます。
さんじゅつまんが何年も経験してきて言うのだから間違いないです。
勉強は、簡単なうちは見よう見まね(小手先の技術)で何とかなります。
しかし、難しくなるにつれて、意味や仕組みをしっかりと知り、
それをモトに新しい発見をしていくことが大事になるんです。

飛行機が飛ぶ理由を知らなくても飛行機には乗れます。
追い越しの式の理由を知らなくても追い越しの問題は解けます。
でも、賢(かいこ)くなるということは、飛行機が飛ぶ理由を知ることでしょう?
納得? じゃあこれからは公式の意味にこだわる人になってくださいね。
きっとあなたは賢くなり、グングンと先が広がっていくことでしょう!


この講座の宿題です。わかった人は解答フォームから送ってください。
正解者のお名前(ニックネーム)を正解者コーナーで発表しています。


〔宿題69〕 

 
秒速26mで走る急行列車と秒速16mで走る快速列車が、
 すれ違い始めてからすれ違い終わるまでに10秒かかりました。

 この急行列車が快速列車に追いついてから追いこし終わるまでに何秒かかりますか?

 
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