みんなの講座



ご好評の算数講座は今回で62個目。
書くネタはいくらでもある人なので、やる気と時間さえあれば、
どんどん進むと思います。
しかし最近ちょっとトシを感じますね。誕生日も全然嬉しくないですもん。
まぁ老体に鞭(ムチ)打ってがんばりますね。(40代で老体は早いよね;^^)

年齢というものは、元来意味はない。若い生活をしている者は若い。
老いた生活をしている者は老いている。


…と、有名作家 井上靖 様の名言を引用させていただき、
今日も若い生活をしている(つもりの) さんじゅつまん は、
算数講座を書き続けるのでありました。

いいから早く講座を進めろ?             「は〜〜〜〜〜い」


ではご要望にお応えして、今回の講座です。

みなさんははだかの王様という童話をご存知ですか?
ええ、そうそう。王様がミエを張って、ありもしない洋服(だっけ?)を
見える見える とウソついちゃうお話です。

今回のテーマは、ちょっとあの話と似ています。
そこには何も見えないんだけど、何も見えなくても何かが見えてほしい。
てゆ〜か、王様みたいに見えないとダメなんですワ。
別に見えなくても解けることは解けるんだけど、見えればもっと速く解ける。
だからみなさん、王様みたいに、何も見えないものが見えてくださいね。

前置き、疲れました。こんな問題です。


下(左)の図のように4.5cmの深さまで水の入った立体があります。
これを下(右)図のように縦にしました。
縦にしたときの水の深さは何cmになりますか?

<注意>容器は密閉されていて、外に水はこぼれません。

  

アルファベットの「E」のレタリング立体です。
なぜ「E」かと言えば、この問題を出題した学校の頭文字なんです。

さて、どうします?

水の体積を出す?
う〜ん、それもおかしくはないけど、水の体積、結構大変ですよ。
もっとイイ方法があります。
そうそう、最初に書いたはだかの王様の話ですね。

これはネ、上(左)の図に入ってる水を見るんじゃなくて、
水の上にある見えない空気を見るんですよ。
水の方はギザギザな形だから体積出すのが面倒だけど、
空気の方は単純な直方体でしょ? 計算が簡単です。
早速計算してみましょう!

空気のタテの長さ…4cm
空気のヨコの長さ…2+3+2+3+2=12cm
空気の高さ…6−4.5=1.5cm
空気の体積…4×12×1.5=72cm3

さて、左の状態の水を右の状態に移せば、
もちろん水と一緒に空気も移りますから、
立てた立体にも、上方に 72cm3 の空気ができるはずです。

では、立てた立体を上から5段に分けて考え、
必要なところまで体積を計算してみます。

立てた立体の1番上の段の体積…6×4×2=48cm3
空気の体積は 72cm3 ですから、1番上の段だけでは空気が足りないようです。

立てた立体の上から2段目の体積…3×4×3=36cm3

一番上の段が48cm3 、2段目が36cm3 だから、48+36=84cm3
84cm3>72cm3 より、2段目すべてを空気にすると、空気が多くなってしまいます。
つまり、空気は上から2段目の途中まで入っていることがわかります。

2段目に必要な空気の体積は 72−48=24cm3
よって、2段目の空気の高さは (高さ)=(体積)÷(底面積)より、
24÷(3×4)=24÷12=2cm
このことから、2段目は上から2cmまでが空気になり、
2段目に入る水の高さは 3−2=1cm

最後に、上から3段目、4段目、一番下の段の高さを加えて、
立体を立てたときの水の深さは
1+2+3+2=8cm ← 答え


人間誰しも、容器に水が入っていれば、やはり水の方を見てしまうものです。
しかし、今回説明したように、
あえて見にくい方を見ることで問題が簡単になる場合があります。
ちょっとした発想の切り替えなんですが、意外と気づきにくいことなのかも知れません。
でも、せっかく今日ココに来て、ボクの講座を読んでくれたわけだから、
これからは、今回の問題に限らず、見にくい方を見るというオシャレなアイディアを、
忘れずにアタマのどこかに忍ばせておいてほしいと思います。

ではではまた! 次の第63講座もなるべく早く書きますね。

 


この講座の宿題です。わかった人は解答フォームから送ってください。
正解者のお名前(ニックネーム)を正解者コーナーで発表しています。

〔宿題62〕 

 下の図のように、1辺の長さが8cmの立方体を4つ組み合わせた形の容器に、
 上の段の2.4cmの高さまで水が入っています。
 この立体を
の部分が下になるように置き直すと、水の深さは何cmに
 なりますか?
 ただし、容器は密閉されており、容器の外に水はこぼれません。


 

 
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